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更年期に高齢出産をするリスクとは

現在35歳以上で出産すると高齢出産になりますが、周囲を見渡すと40歳以上での出産も決して珍しいことではなくなっています。
最近の30代、40代はとても元気だといわれていますが、更年期に差し掛かる頃の場合には身体的な変化も起こって不調に陥ることがありますし、精神的にも影響があります。

更年期を迎える年齢を見てみると、40代半ばから50代半ばの人が多いようです。
これはあくまでも平均ですから、それよりも早く迎えることもあります。
40代に入ってから出産すると高齢出産プラス更年期の症状によって様々なトラブルに見舞われるリスクがあります。

高齢出産になると、まずは妊娠率が低下します。
更年期を迎えた人はもう妊娠しないだろうと考えてしまいますが、更年期を迎えてから1~2年は妊娠できる可能性が残されています。
妊娠率の低下をものともせずに妊娠できた場合でも、その後に妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、早産、流産、難産などが起こる可能性が高くなりますので、そういったリスクを考えながら出産に臨むことが大切です。

妊娠高血圧症候群は高血圧、尿たん白、むくみなどの症状が現れ、放置してしまうと胎児の発育にまで影響が及びます。
早産や流産の場合、全年齢では10~15%程度なのに対して高齢出産では20~25%程度になります。

妊娠糖尿病は妊娠したことにより引き起こされる糖代謝異常の一種です。
妊娠する前は糖尿病を患っておらず、その兆候すらなかったという人にも起こります。
自覚症状はそれほど多くはなく、喉が渇いたりトイレが近くなったりはしますが、これらは妊娠するとよく見られる症状ですので区別がつきにくいといわれています。

妊娠糖尿病になると流産や早産のリスクが高まりますし、胎児が巨大児になって難産になることも少なくありません。
安全に出産するためには血糖値のコントロールをしっかりと行うことが重要であり、医師の指導のもとで食事対策にも取り組みます。

奇形児が生まれる可能性も考えておく

母体が高齢になると卵子も老化していますので、染色体異常児が生まれる確率が高くなります。
若いうちに出産したとしても染色体異常児が生まれる可能性はありますが、高齢出産になると確率がかなり上がります。
そのため、妊娠中に出生前診断を受けて染色体異常や奇形の有無を調べる人も多くなっています。

染色体に異常があると流産をしてしまうことが増えますが、ダウン症の場合には何らかの問題を抱えながらも元気に生まれてくることが多いといわれています。
ダウン症は、通常23組46本の染色体のうち21番目の染色体が1本増えて、全部で47本になっています。
21番目の染色体が3本ある一般的なものを標準型21トリソミーといい、ダウン症の95%はこの標準型21トリソミーです。

最近では、妊娠を希望し始めたら葉酸を摂取するように指導されます。
妊娠し始めてから摂取するよりも、妊娠する数ヶ月前から摂取するのが望ましいといわれています。
特に初期の頃には細胞分裂が活発に行われていますので、その頃に葉酸の働きをしっかりと得られるように計画的に摂取すれば、先天性異常の発生をかなりの確率で軽減できるといわれています。

このように、高齢出産にはやはり色々なリスクがつきまといます。
体が老化しているのですから、当然卵子も老化していて質も悪くなっていますので、様々な問題が引き起こされます。
それでも、適切な対処をすれば無事に出産を迎えられるケースがほとんどですので、まずは現状を把握して行うべき準備を進めていくことが大切です。
リスクを事前にしっかりと勉強して、どのようにすればそのリスクを減らすことができるのかを考えながら出産に向き合うことが何より大切です。