更年期障害の薬による副作用

笑ってパソコンを見ている女性

更年期の場合は、ほてりなどの心身の症状が出る更年期障害に悩まされる場合も多く、これが仕事や日常生活まで大きな影響を及ぼす場合は病院での治療が必要となります。
そして、この場合は薬物療法となることが多いのですが、そうなると薬の効果だけでなく副作用の心配も出てきます。

更年期障害の原因は女性ホルモンの急減にあるので、この病気の治療としては女性ホルモンを補充する方法がよく行われています。
そして、この治療法では不正出血があったり乳房のはりや下腹部の痛みなどの症状が出ることがありますが、多くの場合はこれらは一過性のものであり、体が薬に慣れるようになると自然に解消されます。

なお、更年期障害の薬で特に注意することは過剰投与です。
更年期障害は心身のさまざまな部位に症状が出る病気なので、これを緩和する薬を過度に服用することで、いろいろなところに副作用が現れる可能性が出てきます。
特にホルモン剤の場合には、下垂体や副腎などの内分泌系に影響を与えやすいので、使用量をきちんと守った上であまり長期になり過ぎないようにすることが大切です。

また、この種の薬を飲む場合には、現在かかっている病気や過去に体験した病気次第では飲むことができなかったり、飲み方に注意が必要なことがあります。
例えば動脈血栓を発症したことがあったり、現在、肝臓病や糖尿病などになっている人は再発や進行の危険性があるので、この治療法を受けられないはずです。
そして、これ以外でも気をつけるべき病気や状態はいろいろとあるので、不安がある場合は担当医に相談をして、自分の場合には薬を飲んでも大丈夫かどうかを確認しておくことが必要です。

また、薬の場合は市販のものもありますが、これらを飲むときも注意書きをよく読んで自分が飲んでも良い状態なのかをしっかりと確かめましょう。
もし服用後に薬疹が出たり体調が少しでも悪くなった場合は、一旦使用を止めて病院を受診した方が良いでしょう。

ホルモン剤はがんのリスクを高めてしまうことがある

ホルモン補充療法で使われているホルモン剤は効果が高いと言われる一方で、がんの危険性もあると考えられます。
ただ、この種の薬を3ヶ月以内に服用する場合には特にがんのリスクはなく、副作用が出た場合でも不正出血があったり下腹部の痛みがあったり乳房のはりが感じられるなど、一過性で終わるようなものが中心となります。

これに対して長期間ホルモン剤を使用した場合は乳がん、子宮がんのリスクが生じると考えられます。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類がありますが、エストロゲンだけを薬で摂るようにした場合は、子宮内膜が増殖して子宮がんのリスクが高まると言われています。
そして、プロゲステロンの場合にはエストロゲンの作用を抑制する働きがあるので、子宮がんの危険性を減らすためにはこの2つの両方を摂ることが大切になります。

また、乳がんに関しては女性ホルモンの投与が発病のリスクを高めるという説とそれを否定する説の両方がありますが、基本的には長期間の服用でがんのリスクが若干増加することが考えられます。
ただ、この場合はそれほど大きなリスクではないので、この種の薬を服用することのメリットも考えた上で、信頼できる担当医と相談し、この薬を服用する治療法を受けるかどうかについて考えた方が良いでしょう。

以上のように、更年期障害を緩和する薬の場合は、副作用に関してしっかりとチェックした上で、使用することが大切と言えます。
そして、薬を飲む場合にはインターネットや本などでその薬に関する知識を十分に得るようにし、実際に使用した人達の口コミなども調べて自分の場合に合っているかをよく検討してから使用することをお勧めします。